6.人体への影響
オゾンは強力なパワーを持ちれた効果がある反面、人体にも影響を及ぼすことがあります。オゾン機器を選ぶときは、以下のことに考慮された安全なオゾン機器を選ぶことが重要です。
高濃度オゾンの人体への影響
オゾンは濃度が極めて高い場合には強い毒性を示します。
これは、オゾンが強い酸化力を持ち、反応性が高いためです。また、水分に吸収されにくいので、呼吸器系に取り込まれた場合には肺の深部にまで到達して、呼吸器障害(肺水腫等)を引き起こすことが報告されています。
通産省や労働省ではまだ明確な使用基準を定めていませんが、日本産業衛生学会:許容濃度委員会や、中央労働災害防止協会は0.1ppmを労働環境における抑制濃度と規定しています。
環境省ではオゾンを含む光化学オキシダントの許容量を1時間あたり0.06ppm以下であることと定めています。光化学オキシダントとは太陽の紫外線で化学反応を起こし、二次的に生成される酸化物質の総称です。
また、ACGIH(米国労働衛生専門官会議)では、8時間労働におけるオゾン許容濃度を0.1ppmとし、15分以下の短時間曝露の許容濃度を0.3ppmと規定しています。
実際にオゾンを取り扱う場合、オゾンが毒性を発揮する濃度ではオゾン臭が強すぎ、長時間高濃度の室内にいることはできないため、危険性は極めて少ないといわれています。
ちなみに、0.1ppm程度のオゾン濃度とは、森林や高山、海岸で感じられるオゾン濃度です。
オゾン濃度と生体への影響
「オゾン処理報告書」 日本水道協会 昭和59年8月 40頁より
| オゾン濃度(ppm) | 症状 |
|---|---|
| 0.01~0.02 | 臭気を感じる(やがて慣れる)。 |
| 0.1 | 強い臭気、鼻・のどに刺激を感じる。 |
| 0.2~0.5 | 3~6時間で視覚低下の症状が出る。 |
| 0.5 | 明らかに上部気道に刺激を感じる。 |
| 1~2 | 2時間で頭痛、胸部痛、上部気道の渇きと咳が起こる。曝露をくり返すと慢性中毒になる。 |
| 5~10 | 脈拍増加、肺水腫の症状がでる。 |
| 15~20 | 小動物は2時間以内に死亡する。 |
| 50 | 人間も1時間で生命が危険になる。 |
オゾン生成上の注意点
オゾンを作るとき、毒性のある二次生成物は生成されにくいのですが、次の条件では、二次化合物が生成されることがあります。
- 原料となる空気に水分が含まれていると硝酸系化合物が生成されるので、空気を乾燥する必要がある。
- 大型の機械の場合、空気をそのまま使用してオゾンを作ると窒素酸化物が生成される。そのため、空気中の窒素を除去する必要がある。





